各地域の仕入れ先ワイナリー紹介
Oregon Wine オレゴン州
アメリカ合衆国のワインの8割は、西海岸南部のカルフォルニア州で生産されていますが、同じく西海岸のオレゴン州は北部のワシントン州に次ぐ国内3大ワイン産地のひとつです。
オレゴン州では、【ピノ・ノワール】・【ピノ・グリ】・【シャルドネ】が代表的なワインですが次いで【リースニング】や【シラー】の生産が多く、局所的には新興品種も生産されています。
当店ではオレゴン州のウラメットバレー(Willamette Valley AVA)で生産されたワインを輸入販売させて頂いていますが、そのなかでもピノ・ノワールは上質なものがあります。
オレゴン州で最初にピノ・ノワール定植されたのは1965年と55年余りの歴史がございます。
欧州のAOCやDOCなど農園の格付けあるように米国政府認定のブドウの生産エリアもAVAと呼ばれ、ウラメットバレーAVAsには7つの指定AVAエリアが存在し、ワインボトルのラベルにAVAと表示されているものは一定以上のAVAエリアのブドウを使用していることが条件となっています。
ワイナリー概要
Anderson Family Vineyard
1980年代にオーナーであるCliffとAllison Andersonは良質なブドウの生産を目指すために、ブドウの根が土中深くまで根ざすドライで水はけの良い玄武岩質土の理想的な傾斜地を数年かけて探し当てました。牛堆肥を基肥とする以外の一切の化学肥料の使用は長年せず、その年その年の天候に左右されるブドウの出来に合わせて天然酵母のみで発酵を促し、無添加でブドウ園に隣接する貯蔵石倉でじっくりとワインが造られています。
ボトル詰めは全て半手動で行うことで、デリケートワインの味を損なわないとオーナーは言います。
クリフ・アンダーソンが栽培するブドウは、そのほとんどがオレゴンで一番高い値が付くシャルドネとピノ・ノワール種の農家として米国西海岸の有名ワイナリーへ販売されますが、ほんの一部のブドウは販売せずに家族経営・小ロット生産ワイナリーで、市場流通されず地元のワインクラブ(会員)への直販売で毎年在庫消化してしまいます。
酸化防止剤もその年のブドウやワインの状態を診ながら完全無添加で行う年もありましたが、基本的には必要最小限使用です。
そんなブドウで造る頑固一徹ワインメーカーの白は2種類のみ、それぞれの年の気候や降雨量により様々な表情と変わらぬ土の香りから生み出されるそのワインは、自然なワイン造りの情景を思い浮かべながら毎年違いを楽しんでいただけます。
Anam Cara Cellars
Topics;このほど2020年7月にも最高リザーブワインの【マーク】シリーズ/ピノ・ノワールがWine Press Northwest主催のNorthwest Pinot Noirブラインドテイスティングで最高賞のUnanimously Outstandingを取りました。エントリー 合計137の強豪ぞろいのアメリカ北西部産のピノノワールの中から審査員全員一致で選ばれました。
すっかりオレゴンワイン業界の人気者であるオーナーのシーラとニックニコラスのワイナリー設立はNickとSheila Nicholasが2001年にオレゴン州に移住したところから始まりました。
ウィラメットバレーのくるみ、ナッツやプラム畑を購入しブトウの定植を開始、最大27エーカーまで農園規模を拡大してきましたが、2008年に苗木定植からのbio-dynamic 栽培への転換チャレンジ開始したことを機に農園規模は6エーカーまで厳選縮小しました。
残された圃場の南側から見渡す丘先の海岸線からは、夏の海風が谷と丘を通過することで絶妙な乾燥冷却状態となりその調べが農園に静かに滑り込んできます。それは良質なブドウができながら農薬に頼らない栽培が実現できることを意味します。
サスティナブル栽培・自然派製法プラクティスながら繊細な酸味と果実味感に加えてしっかり満足感のある完成されたPinot Noirをはじめとして、丁寧な作り手の思いの伝わる少量多品種栽培ワイナリーのストーリーです。
Grochau Cellars
オレゴン州ポートランド出身のオーナー:John Grochauは20代にフランスのロワールでワインに魅了され、その後地元のオレゴン州とカルフォルニア州のソノマ地区にてレストランのワインサービスやワイナリーでの20年の修行経験を経た後に、Grochau Cellarsのオーナー兼ワインメーカー(醸造責任者)として2002年に最初のビンテージを完成させました。
Grochau Cellarsのワインはフードフレンドリーなワイン造りをモットーにしており、ブドウは全て有機農法で持続性可能農業を実践している農場のみから仕入れることにこだわっています。 取り扱い品種はオレゴンウィラメットバレーのレガシーであるピノ・ノワールやピノ・ブランに加えてガメイ種やムロン・ド・ブルゴーニュ種などの新興品種での新たなワイン造りも積極的に行っており、それは一瞬淡麗感がありながらその後にやさしい果実味と心地よい酸味を同時に味わえる和の食事中にピッタリのスッキリ自然派ワインです。
Seufert Winery
100年前から家族経営で代々農業を営んできたオーナー一家は、
ウィラメットバレー全域(8ヶ所)の良質なブドウ農家と提携して経営するワイン造りのメーカーです。それぞれのブドウの醸造管理に集中して行っており、こだわりのワインづくりを継続しています。
この圃場はウィラメットバレーでは北東に位置し、ブドウ生産をする以前は約35年間に渡りクルミの生産が行われていました。土壌の養分が枯渇している状態でブドウの木を定植し、苗に頑張らせることで今では毎年複雑な味わいがワインから感じることができます。 どれもが完成度が高いワインをお楽しみ頂けます。
NEW
Fausse Piste
オーナーのジェシー(Jesse and Maryna Skiles)のファウスピステ(Fausse
Piste)は、オレゴン州ポートランドを拠点とするワイナリーです。
彼の取り扱うブドウはオレゴン州やワシントン州のノースウエストコーストの
持続可能な農業を実践しながらワインの為のブドウを生産する小規模家族経営農家から全て調達されています。
彼がオーナーになる前に影響を受けた南仏ローヌ地方のようなワインスタイル、アルコール度数が低くて料理と合うワインをノースウエストのブドウで実現しようと2008 年にレストラン向けのハウスワインをわずか150 ケースだけ製造することからスタートしました。
あれから12 年経過した今も彼のワイン造りのスタイルは変わらず、あいかわらず少量生産のブドウを買い付け、少量生産のワインを作ることに焦点を当てています。
天然酵母のみを使用、ブドウの品質を重視し、新樽はほとんど使わず、ろ過やSO2 添加も必要な場合のみ行うスタイルで、決して大量生産ではできない云わばワインスクールで習うような伝統的なプロセスアプローチ実践ワインです。
Fausse Piste の目標は、酸味とバランスに重点を置いた目的に合ったミールタイムにやさしいワインを作ることです
Flat Brim Wines
フラットブリムワイン(Flat Brim)は、米国オレゴン州のポートランドの中心部にあるワイナリーです。 元アメリカ陸軍出身でやさしい力持ちという印象のオーナーでワインメーカー(醸造責任者)のイアン(Ian)さん🧸
彼のワインづくりのフィロソフィーは、『ザ・ソワフ、アメリカンスタイル』。つまり仏語:Vins de Soif(ヴァン・ド・ソワフ=のどの渇きを潤すワイン)、重くなく気軽にガブガブ飲めるアメリカンスタイルのワイン。 パーティや屋外で明るく楽しく友人と飲める笑顔を絶やさない幸せのワインを目指しています。
ブドウの仕入れは全てサスティナブル(持続可能な農業の実践)農園から行い、醸造過程でもワシントン州東部のコロンビアバレーやウィラメットバレー、オレゴン南部まで幅広く小ロットで仕入れを行っているバラエティー豊かな味覚が1本1本に満たされるように、できるだけ人の手による調整を行わないスタイルを貫いています。
皆を微笑ませる癒しボトルデザインの数々も注目です。
Jackalope Wine Cellars
米国オレゴン州のポートランドでジャッカロープセラー(Jackalope Wine Cellars)を経営するオーナー兼ワインメーカー(醸造責任者)のコーリー(Corey Schuste)はリーマンショックの後の2008 年よりワインサービスや家族経営ワインセラーの仕事に就きました。彼のそのワインづくりに向ける情熱は留まることを知らず、2012 年にはジャッカロープワインセラーを設立し最初の
90 ケースのビンテージワインでデビューし、現在は年間2,000 ケースほどの出荷をローカル販売しております。
地元でも好評、そんなワイナリーとは2020 年1 月にHealthy Winestyle Team がコンタクトし、輸入開始に至りました。透きとおるようなピノ・ノワールの他に香り高いカベルネフランやメルローなど、かわいいエチケットを楽しみながら、その味とのギャップにビックリするワインです。